
▱ la crise de la critique ▱
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│ 容易ならざる事態の日本
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この所、俺の周囲からどんどん顔というものが消えてゆく。「彼は
、彼女はさいきん顔を見ないけど、どうしてますか?」とこちらの日
本人に訊ねると、「日本へ帰りました」「どうも日本の情況が悪いみ
たいらしいです、こっちも大変ですけど」という返事が必ず返ってく
る。まぁ留学というものは或る意味で贅沢なことでもあるし(特に日
本の人々がこちらで奨学金を取得は困難だし、非市民でもあるために
学生ローン(4年間の学費を銀行が融資し卒業後返済)も不可能なの
だから、日本のご両親に送金して貰い、加えてパートタイマーでもし
ないと、先ず生活自体が経営出来ないのだから、恐らく、ご実家の送
金が危ぶまれる情況に至っての帰国だろうと推察している。
これまでの日本の情況が危機的な水域に入っていることは綴ったの
だけども、きょうのマイミクさんの日記では、久しぶりに日記という
ものを読んだという感慨と、これからはマイミクさんがご両親を扶養
せざるを得ないという、とうとう日本経済はここまで来てしまったと
言う現実的な直面を知り、呆然とするより外はない。日本という国を
、より手の届くリアルな範囲で言うなら、自らは贅沢をせず、着るも
のも、食べるものも、そして遊蕩にも一切興味すらなく、ひたすらに
家族のために生きてきた人々───これが日本という国をここまで先
導してきたその功労者の世代が軒並み、困難に陥っていることをなん
とかしなければならない───そうではないと国は滅茶苦茶になって
しまう。そういう思いが、マイミクさんの一字一句から、重みとなっ
て伝わって来た。日本は株式市場の指標だ、日銀の短観だと、数字を
弄っては、やれ景気が底入れであるとか、明るさが見えて来たなどと
、それを発表する側だって、粉飾予測だと知りながら公にし、なんと
か自分達の存在事由を発表しているだけであって、それ以外の意味は
なにも亡いに等しい。日銀なぞの知力は森永さんの時代から相当低く
なってしまって、いまはその機能すら果たせない。
日本は尋常ならざる事態へと入ったように意う。いま外の脅威をし
きりに強調されているし、また脅威は脅威として事実であるのだけれ
ども、真実はどんどん日本の内の体力が究めて危険な状態に至ってい
、先行きは非常に危ぶまれるという状態のように意う。
政府は政府で、また小泉劇場の再演とばかり、ジャパン・ポスタル
の首脳人事で、片や正義をふりかざし、片や居座りを決め込み、そこ
によってたかって、白黒付けるか、やれ麻生裁きであるとか、いまや
くだらない三文芝居を見せられる一方で、襤褸のようになってゆく日
本というカタチに誰しも何をもしようとしない。ただただ自然死を待
つばかり。正義なる言葉を振り飾る者を俺は信用しない。正義という
言葉を大言壮語する人間に限って、禄な人間はいないからで、まぁ、
そんな恥ずかしい言葉を公に出來るのは、威丈高な要らぬプライドの
持ち主に決っているだそうし、そして、国民資金を私しようと狙う企
業とそれを追認する人間にも、道徳の片鱗さへ見られないだろう。
俺が畏れるのは、日本にファシズムがやって来る、その現実が高く
なって来たということだ。革命というものは有り得ない訳だから、こ
れまでのポピュリズムでも暮らしがもはや成立しない、自己洗脳する
ことが出来なく成った喫水線を超えれば、あとは受け皿として誰かが
、某等が出て来るんぢぁないかと意う。
日本は容易ならざる事態に入ったように意う。
- 了

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